{{title 狐尾族}} !!!狐尾族(フォックスリング) 狐尾族は、狐の妖しさと人の賢しさを併せ持った種族。 豊かな毛並みの狐のような尻尾と、頭部から上にのびた狐耳を持っているのが特徴。 彼らは、大戦のために人工的に生み出された種族である。 魔法能力の高さを求めて作り出され、その点においては成功したものの、 他の能力を一時的に得ている間、本来の能力が一部失われるといった副作用も発現してしまった。 その不安定さは戦闘種族としては致命的であり、失敗作の烙印を押されるに至った。 そのためか、いまだに社会的な地位は高くない傾向にある。 あまり戦いを好む種族ではないため、都市間をあまり離れることは少ない。 あなたが冒険者であるならば情報提供者や交渉相手として接することが多いかもしれない。 また「狐は化かす」というイメージからか、はたまた「他者の力を模倣する」という能力からか、 相手をだます詐欺師として、事件の黒幕として出くわす事も多い。 しかし、彼らは騙しはしても裏切りはしない傾向にある。 他者を利用することには躊躇はしないが、同時に信頼というものの価値を知っている。 彼らは社会に虐げられたからこそ、個人でのつながりを大事にするのだ。 外見面では、頭部に生えた狐の耳と、腰部のふさふさした毛並みの大きめな尻尾が特徴。 尻尾や耳は幻尾と呼ばれ隠すこともでき、霊的な格の高さによって本数は変化する。 尻尾の多さこそが彼らにとって、なにより実力をあらわすバロメーターなのだ。 体格は、普人族とほとんど変わらず、身長は150〜180cmくらい、体重は55〜110kgくらい。 髪の毛は、黒や金色、茶褐色などのものが多く、肌の色は黄白色から白色である。 瞳の色も黒や金色、茶色のものが多い。 能力面では、魔力の制御が巧みで幻術などが得意な傾向にある。 だが一番の特徴は、能力の模倣、いわゆる特技の入れ替わりだろう。 これは、本来取得するはずの能力を失う代わりに、他の職業や種族の能力を取得する、というもの。 何を失い何を覚えるのかは、意図的にコントロールできない。 そのため、不安定な才能と評されることも多く、運に恵まれないと上手く生かすことができない。 狐の耳と尾を持ち、千変万化の才能を秘めた気まぐれな種族。それがフォックスリングである。 冒険者としては、前述の魔力制御の巧みさから、回復職、魔法攻撃職への適正が高いとされる。